喧嘩稼業13巻の感想と描下ろし部分の解説




喧嘩稼業の13巻が2020年4月6日に発売されました。

今回は久々に描き下ろしページがあったのでその部分を中心に感想を書いていきます。

喧嘩稼業13巻

トーナメント一回戦第五試合
「フルコンタクト空手:上杉均VS合気道:芝原剛盛」
~決着編~

最強エピソード「芝原親子」

 

最格の描き下ろしが掲載されていました!

話の内容は、芝原敗北後、病院のベッドの上で目が覚めると息子がおり、息子の佑が親父の偉大さを改めて実感するという話。

時系列としては、陰陽トーナメントの決勝戦直前ということで、佑は決勝戦を「親の死に目に会えななくても見たい試合」だと言っている。

もちろんネタバレになるので、決勝戦の対戦カードが誰対誰なのかは謎になっているが、ここで判明した点、気になった点をいくつか上げてみます。

 

1.陰陽トーナメントはちゃんとワンデーで完結する

確定したわけではないですが、陰陽トーナメントが本来の予定通りに1日で完結するのか疑問な部分がありました。

金隆山の死により、文さんの2回戦の相手がいませんし、他の選手も負傷が大きいので1回戦の終了後に一旦休憩を挟むという展開もあるのかなーとか思ったりしたんですけど…芝原が目覚める流れは普通に考えると試合当日でしょう。

もし仮に芝原が目覚めるのに数日でも数ヶ月でも期間がそれなりに空いてたとすると、佑の反応がもう少し慌ててるはずですし。

「とくに何も触れてない=特別なことが起きない=トーナメントの決勝戦は予定通りに当日に行われている」

また、トーナメント自体をしっかりと最後まで描ききる展開にするのかどうかも謎だった(1回戦終了時で何かしら理由をつけて終わらせるなど)のですが、というかそのための田島襲撃とかなんじゃないかと個人的には疑いもあったのですが、この話、というか、佑の「決勝戦を今から観戦しに行く」発言によって予定通りにトーナメント日程が進んでいることが確定したのは読者目線としては何気に大きいのではないかと思います。

 

2.決勝戦の組み合わせは十兵衛VS上杉?!

佑が合気道をさらに強くするために、芝原剛盛亡き後に外部から技術を取り込むと言います。

それに対して剛盛は「上杉から打撃を学ぶのか?」と聞きますが、佑は否定はしますが、誰に何を学ぶのかはもったいぶって言いません。

最後にドクター呼び行くついでに試合を見に行くという佑に剛盛が「オイラが死んだら誰に何を学ぶ気だ?」と聞くと、佑は「佐藤十兵衛に卑怯を学ぶ」と答えます。

 

佑は十兵衛VS佐川徳夫の試合前の時点では十兵衛のことをまったく評価してませんでしたが、十兵衛の卑怯さを知ると十兵衛に惚れるという描写がありました。

それ以降は芝原側と十兵衛側の接触のシーンはまだ描かれていませんが、惚れた佑くんがもっと惚れるような出来事がその後起こったと考えられます。

一番無難な考えとしては、十兵衛が卑怯な手を駆使して決勝戦まで勝ち進んだのではないか?ということですね。

その一部始終を見ていた佑くんが「こいつ、普通にやったらもう俺では絶対に勝てない」と気が付き十兵衛から学ぼうと思うという流れ…。

少なくとも佐川戦の時点では、佑は十兵衛のことを凄いやつ程度には思っていますが、自分より上の存在として何かを学ぶというところまでは来ていないと思うので、追加で十兵衛の卑怯さを実感させる出来事が起きるのでしょう。

 

もうひとつ気になることは、芝原剛盛は元々自分は勝ち進み、十兵衛は1回戦で負けると予想しており、十兵衛の強さを最大限に活かすために、十兵衛を自分らの仲間に引き込み裏で動かそうとしていました。
十兵衛を仲間に引き込むための「鼻先のニンジン」はすでに用意している。と発言していましたが、このニンジンが何なのかは伏線になっています。

この辺のエピソードと佑が十兵衛から卑怯を学びたいという考えにまで行く展開が結びつくのではないかと思っています。

このエピソードでは上杉の強さと十兵衛の強さが語られており、これから決勝戦が始まるという流れなので、凄く安易に捉えると決勝戦は十兵衛VS上杉なのではないか?と考えられます。

が、これはあまりに安易な読みなので微妙なところでしょうか。

ただ十兵衛が優勝する流れはトーナメント開始前よりかは遥かに見えてきましたし、反対ブロックも結局誰が上がるのか難しいというか、抜けてる実力者もいませんし、ストーリー的な重要人物も特にいません。

なので、実力的にもストーリー的にも進道塾の上杉の決勝進出は一番妥当なようにも思えます。

十兵衛側の予想では覚醒した関が最強なんですが、十兵衛VS柔道は前作を超えてこない問題もあるし現実的ではないところもあります。

十兵衛が文さんを倒してまで優勝にこだわるのか問題もありますが、なんだかんだ、ここまで喧嘩稼業を読んできて王道の主人公優勝ルートを取るように思えてきました。

したがって現時点では、十兵衛VS上杉が決勝戦になるのが案外一番ありうる組み合わせなのかと思えてきました。

 

まとめ

 

13巻、描き下ろしあって良かったです。

稼業の最格はトーナメント敗北側(もしくは死亡などで戦線離脱)の者のエピソードが描かれる感じなんでしょうかね。

単行本も連載にあと2話のところまで追いついていますから14巻の発売は今のペースだと1年以上先になりそうですね^^;

最近は木多先生がTwitterで色々告知していますが、LINEスタンプやnoteやらで読者サービスも考えてくれているようなので、そのへんの情報にも要チェックですね。



16 件のコメント

  • 更新お疲れ様です。

    連載中は間隔が空きすぎてあっさりした感じでしたが、単行本でまとめて読むとマジで面白いですね…というか半分内容忘れてたからかな?
    これは確かに伝説と言われる試合にふさわしい内容だった。

    十兵衛が決勝戦となると、工藤戦後に文さんと戦うことになりますが、ここで文さんを負かして決勝に進むモチベーションってありますかね…?
    曲がりなりにも師匠として慕っているようですし、文さんの悲願(田島戦)のために十兵衛は裏工作に回って、なるべく無傷で勝ち上がれるように動くのが自然な気がします。
    今回の佑のセリフも、何らかの方法で決勝戦の裏で十兵衛が動くのを知ったから、それ見たさに決勝戦を見学するということなんじゃないかと考えてました。

    もし十兵衛が決勝戦に進出するとしたら、文さんが十兵衛戦前に戦闘不能になることが必須ですが、その場合は前から九兵衛さんが考察しているように睦夫が鍵になるのかなと思います。
    残っている出場者と関係者で、試合以外で何かしそうなのは睦夫だけですし(里見とは協力体制取れてますし、あとあるとしたら三代川の別人格とか?)
    十兵衛が設置したフォークで文さんが襲われる→十(俺の不用意な策のせいで文さんが…!)→責任を感じて田島戦へのモチベが上がる
    こんな感じでしょうか。まあ十兵衛はそんな殊勝な男じゃない気もしますが…

    • ダーマスさん
      コメントありがとうございます
      コミックで一気読みするとまた違いますよね!

      確かに十兵衛VS文さんはどうなるのか問題はありますよね。これは最初の組み合わせが発表された時点でありました。
      十兵衛と文さんが逆ブロックなら決勝で戦う流れが自然なんですけどね。意図的に準決勝でぶつけてますから捉え方が難しいんですよね。

      十兵衛が勝ち進もうが、工藤戦後に辞退しようが、裏で何かしらやるというのも間違いなくあると思います。

      睦夫と十兵衛の接触も間違いなくあると思いますが、どのような形になるんでしょうかね。

  • こんにちは、いつも楽しく拝見させていただいています。

    佑君の『佐藤十兵衛に卑怯を学ぶ』の台詞に総毛立ち、
    脳内文さんが金網をガチャガチャ鳴らしましたw

    とりあえず決勝までの十兵衛の生存が確定して安堵していましたが、
    九兵衛様の考察を読み、十兵衛の決勝進出もあり得るのかとうなづいてしまいました。

    佑は佐川戦開始前から十兵衛を買っていましたが、上杉に勝つために
    教えを乞うレベルにまで達していなかったので、決勝までに十兵衛に
    心酔するに値する何かを見たのかもしれないと思いました。

    二回戦の工藤戦は、卑怯よりも工藤の持ち味を事前に潰す戦い方になるのでは
    考えていますので、むしろ三回戦の対文さん戦で何かがあったのではと予想しました。

    佑は自分が上杉に勝負あったと思ったら、非常になり切れなかったと回想していましたが、
    十兵衛が対文さん戦で身内でありながら骨折した腕の弱点を執拗に攻め、
    一切の手加減抜きで卑怯を駆使して勝ち残り、決勝に進み、その容赦のなさに
    佑が自分に欠けている非情さ、卑怯さを学ぶに値するのではと思ったのではないでしょうか?

    • メタンフェタミンさん
      コメントありがとうございます

      とりあえず佑から見て、十兵衛の評価をさらに上げる出来事が起こることは間違いなさそうですね。

      VS師匠で卑怯さを見せつけるというのは確かにこの漫画で描かれている強さの本質のようにも思えますね。

      十兵衛と文学が勝ち進むところまでは確定レベルなんですが、戦うのかどうかは結構意見が分かれるところですよね。

      まあ心情とかストーリーの流れを普通に捉えるなら十兵衛が辞退する展開が普通なんですけどね。

  • ご苦労さまです。芝原上杉戦は通して読むとますます面白かったです。
    十兵衛が決勝に行くか文さんの勝利に向けて裏工作に回るのかまだわかりませんが、我々読者には思いもつかないようなどんな卑怯な手を使うのか楽しみです。
    ですが・・・その卑怯な裏工作により残りの数試合は成立しなくなる=描かれない!?という、木多先生の卑怯な布石と感じてしまう自分もいます。単行本発売週の今週号にさえ連載掲載がないことに、先生への不信感が募るばかりです(¯―¯٥)

    • カブト推しさん
      コメントありがとうございます

      屍で参加者を半壊させるような狙いが最初にありましたからね。やりかねませんね^^;
      一応、掲載は話が中途半端だったから2話分をまとめて掲載するとTwitterで木多先生が告知しておりました。なので1ヶ月半×2で3ヶ月は待つことになりそうです^^; 

      次回掲載予定はGW抜けたあたりでしょうかね…。

  • 更新ありがとうございます。
    アマゾンで単行本買ったんですが、なぜか発送が遅すぎて今日やっと届きました。
    今回の書下ろしを読んで、十兵衛が決勝進出というよりは、一回戦で腕を骨折している文さんを決勝までたどり着かせたことで十兵衛のやばさを再確認したという展開なのではと思いました。
    普通に読むと十兵衛が決勝戦やるように見えるんですが木多先生なんで一ひねり入れそうです。
    とはいえまだ田島襲撃の結果も見えてこないので予想は不可能に感じます・・・

    • 上さんさん
      コメントありがとうございます
      十兵衛か文さんかどっちかが上がるとは思うんですけど、まあ今のところはどちらとも取れますよね^^;

  • 九兵衛さま。更新ご苦労さまです。

    連載は長かったですがwコミックで見ると長さ感が変わっていいものですね。ともあれ競技人口の多いの合気道とフルコンの対決、四方投げのあれでコケるのは仕方無いですが、煉獄破りと「上杉の情」にはぐっときますね。また芝原佑の最後の見開きにはニヤリとしました。嗚呼、先生、描き切るんだなと。王道ルート上等じゃないですか。決勝が待ち遠しいです。(遠い目)
    精神衛生上コミックで一気に読むのはいいものですね。

    • まだかまだかさん
      コメントありがとうございます
      トーナメントを描き上げる気合いみたいなものを描き下ろしから感じましたね^^
      あまりに連載されないので、もうコミック派になろうかなと思えてきますね…。苦笑

  • 佐川睦夫が試合外で十兵衛を襲う→防いだ文さん重傷を負ってリタイア。これなら人間関係スムースに十兵衛決勝の流れに出来るけどやや陳腐かな。
    決勝後やる田島とのバトルを譲るからと提案して、文さんに引いて貰うというのがありそう。自分が工藤と戦いたいと考えてるのと同様に、文さんが田島をターゲットにしているのに十兵衛は気付いているのではないか?と思いますね。TVの田島に文さんが煉獄イメトレしてるの気付いてる描写ありましたし。
    工藤戦後の十兵衛のモチベが文さんの負傷を悪化させずに、田島と戦う場面を作ってあげたいというものになるのでは?……と予想。
    ……ヤバいだいぶ自分の優勝の目出て来た~←こんな感じの十兵衛のセリフありましたが、『文さんは負傷がキツいから俺が田島を引っ張り出す』…と読み換える事も出来るかと。文さんを説得するか、あるいは棄権させる罠にかけるのか…
    長々と予想書きましたが大ハズレの予感しかありません。早く続きが読みたいぜ!

    • 佐川犬さん
      コメントありがとうございます
      ポイントのひとつとして、十兵衛が田島と文さんの因縁を理解してない点もありますよね。
      もともとの構想だと田島と文さんは確実に戦うと思うのですが、流れとしては文さんが負けて十兵衛が仇討ちなんですが、これも少し違う気がしますね..。

  • 十兵衛が田島側に優勝した場合の田島への対戦権利を文さんに譲る交渉をしたとかはないですかね?
    決勝では文さんの腕が回復していないため準決勝の十兵衛vs文さんは、文さんが棄権したとか。

    交渉の材料としては田島の目を奪わないとかかな~

    • よっしーさん
      コメントありがとうございます
      可能性はありそうですね。いずれにしても田島襲撃編のオチが見えないことにはまだ繋がらなそうですね。

  • このトーナメント、負けた方は(勝った方もですが)死ぬ可能性のあるトーナメントであることを考えると十兵衛は生きているが決勝には行けず負けた、と自分は感じました。十兵衛が決勝に今から出る、となると負けて今後何も学べないかもしれないので

    • 象人間さん
      コメントありがとうございます
      結局はどちらともとらえることができるんですよね。何か新しい展開があると見えてきそうですが..

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